男性ホルモンとは?
男性ホルモンとは「アンドロゲン」のことです。
この「アンドロゲン」は、
- テストステロン
- アンドロステネジオン
- デヒドロエピアンドロステロン
の3種類の総称として使われています。
あらゆる”男性らしさ”を作るためのベースとなるホルモンです。
代表的な男性ホルモンである「テストステロン」は精巣で作られています。
『ホルモンとは一体どんなもの?』でご説明しましたが、男性の体の中で一日に分泌される「アンドロゲン」の量は約7mg。
男性ホルモン=アンドロゲンの働き
「アンドロゲン」の主な働きは、
- 男性らしい筋肉質のたくましい体を作る
- タンパク質を内臓や筋肉に変える
- 皮脂分泌の促進
- 体毛発育を促進
- 性欲の増加
- 生殖器官や精子の生成
- 男性的論理思考の形成
- 闘争心・冒険心といった男性的性の形成
- 異性を惹きつけるためのフェロモン生成
など、”男性らしさ”を作るための根幹を担う働きを持っています。
男性ホルモン(アンドロゲン)の量には個人差がある
いわゆる肉食系男子もいれば草食系男子もいるように、男性ホルモンの量には個人差があります。
それによって性格の違いや、体格・体毛の濃い薄いなどにも影響します。
「アンドロゲン」が多いか少ないかによって男性らしさが決まるといっても過言ではありません。
年齢とともに必ず変化する「アンドロゲン」の量
男性ホルモンである「アンドロゲン」は、年齢とともに量が減っていきます。
20歳前の思春期まではひたすら増加を続け、人生でピークの男性ホルモンの量に。
そこからゆるやかに減少を続け、40歳代なかばで急激に量が減ります。
こうした加齢による男性ホルモンの減少が男性を悩ませる様々な問題を生む原因にもなっています。
男性ホルモンが多い、少ないで変わる特徴
わかりやすくえいえば「多い人は肉食系」「少ない人は草食系」となります。
男性ホルモンが多い人は、筋肉質で骨格もしっかりして体毛も濃く男らしい見た目。
対して男性ホルモンが少ない人は丸みのある体つきで、顔立ちも優しく体毛が薄いなどの特徴があります。
性格的には、男性ホルモンが多い人はリーダーシップがあり、積極性的でアクティブ。所有物に対するこだわりも強い傾向。
男性ホルモンが少ない人は、人への興味もやや薄く所有物に対するこだわりも低い。地味で目立ちにくい性格と言われています。
「男性ホルモン」が減ってしまう3つの原因
1,加齢
年齢が上がるほど男性ホルモンである「テストステロン」が減ってしまうのは避けられません。
20歳前後でピークを迎え、少なくとも20代後半から少しずつ減少し、その後40歳半ば前後からガクンとテストステロン量は落ちる傾向にあります。
2,ストレス
40歳代の男性は、若い頃に想像しなかったようなストレスに見舞われます。
責任のある仕事やポジションを日常的に任されるようになり、家庭のある人は子育ても思春期の難しい時期に入ります。
かといって20・30代に比べ体力があるわけでもなく、友人と過ごすような時間も減少。なんとも言えないじわじわ襲ってくるストレスは男性ホルモン減少の一番の原因とも考えられています。
3,食事・運動不足
栄養の偏った食事や運動不足は肥満(メタボリック)をもたらします。
こうした生活習慣からくる肥満も“ホルモン分泌量低下”の原因のひとつです。
いずれにしても、特に不調を感じない健康な人でもホルモンは減っていきますから、楽観視はできない気持ちで予備知識をつけ緩和策を取り入れてみましょう。