筋トレをするタイミング=時間帯は初心者が取り組む際にもっとも気になることのひとつです。
実は筋力トレーニングに適した時間帯というものは存在しますが、その人の生活パターンや仕事をする時間帯とのバランスを取ることが大切です。
今回は筋トレに最適な時間帯の決め方についてご紹介します。
筋トレをする理想の時間帯は「午後4時~6時」
人間は夜行性ではありません。昼間に活動して夜は眠って休む「昼行性」の生き物です。
その体内時計のリズムを作り出しているのは脳の「視交叉上核(しこうさじょうかく)」という部分で、朝に太陽の光を浴びるたびにリセットされ正しいリズムを保つというシステムです。
人間の体内時計は「午後4時~6時(16~18時)」に体温が高くなるように指令を出しています。
そのため、負荷のかかる筋力トレーニングや運動などにもっとも適した体の状態に整えられる時間帯が「午後4時~6時」というわけです。
でも働く男性はムリ!ならば「朝か夜」どちらかに固定して筋トレ
筋トレに最適な時間帯はわかりましたが、裏を返せばほとんどの働く社会人男性には不可能な時間です。
そこで重要なのは”自分が続けやすい時間帯を見つける”こと。
筋トレに適した時間帯というのも大切ですが、それ以上に需要なのは「筋トレを続ける」ことです。
トレーニングが続かなければ筋肉がついていくことはありませんし、筋トレが続くならたとえ最適時間からずれても効果は確実についてきます。
良い意味で割りきって”自分が筋トレを続けやすい時間帯”を見つけましょう。
朝型の人は会社の前を筋トレタイムに
朝が得意な「朝型」の人は出勤前を筋トレタイムに設定するのがおすすめです。
たとえば、毎朝6時に起きて8時に家を出るという人は6時30分~7時までの30分間に筋トレするといった方法です。
「朝筋トレ」のメリット
朝にトレーニングを行うと、筋トレ刺激で成長ホルモンが分泌されるようになります。
体脂肪を分解してくれる成長ホルモンがでると、通勤するまでに歩いたり仕事で体を動かした時に分解されている体脂肪が優先して使われるので痩せやすく、ダイエット効果も期待できます。
「朝筋トレ」のデメリット
起床直後は一日の中でも体温が低い時間帯なので、筋肉も温まっておらずそもそもは運動に適さない時間。
それを補うためには、お風呂につかって体温を上げたり、入念なストレッチや軽いウォーキングなどでしっかりとウォーミングアップをしておく必要があります。
夜型の人は割りきって帰宅後を筋トレタイムに
朝は苦手でいつも時間ギリギリ、夜の方が元気という「夜型」の人は会社から帰宅したあとの時間を筋トレタイムに設定しましょう。
大体夜21時頃に帰ってくる人の場合、一息ついて21時30分~22時までをトレーニングにあてるというイメージです。
「夜筋トレ」のメリット
疲れた仕事終わりで疲れてお腹も空いているところですが、ここでもう一息ガマンして夕食の前に筋トレを行うと効果的。
トレーニングの後に肉・魚などのタンパク質を摂取すると、筋肉を肥大させるために最適な状態を作りだせます。
その後2~3時間おいてから就寝して深い眠りが得られると「成長ホルモン」の分泌も期待できます。
「夜筋トレ」のデメリット
筋トレのような激しい運動を眠る直前に行うと、体も脳も興奮してしまい寝付けなくなったり不眠の引き金になりかねません。
どんなに遅くとも眠る1時間前には筋トレを終わらせる必要があるため、仕事が夜遅くまでの人は会社近くのジムを借りるなど、就寝時間から逆算した対策が必要になります。
筋トレが習慣づくまでの1番の目標は「継続」
筋肉というものは1日や1週間ではついてくれません。そしてやめると簡単に落ちてしまうもの。
筋トレ初心者が陥りがちなのは”完璧なメニューをやろうとして続かない”こと。
完璧でなくても、最適な時間でなくても、トレーニングをやるとやらないでは雲泥の差が産まれます。
休日をのぞけば自由に時間が使えないことは誰にでもあります。
そこでどこまで「筋トレを継続しやすい自分のペース」を掴めるかどうかが1番のカギです。
筋トレに適した時間は知識として必要ですが、守れないからと投げ出す必要はありません。
朝でも夜でも短時間でも、トレーニングすれば筋肉は反応して少しずつ大きくなっていきます。
真面目なひとほど、縛られすぎずに続けられる自分だけの「筋トレゴールデンタイム」を見つけてみましょう!