女性よりもオーガズム(絶頂期)を迎えるのが簡単な男性ですが、絶頂に達するまでにはいくつかのプロセスがあります。
男女それぞれのオーガズム(絶頂期)の迎え方や違いを正しく知ることはセックスにおいてとても重要です。
改めて知っておきたい男性のオーガズムプロセスを4つご紹介します。
男性がオーガズムを迎える4つのプロセス
1.「興奮期」
大多数の動物には生殖活動が活発になる発情期がありますが、人間はいつのタイミングでも性欲を感じることのできる動物です。
こと男性は視覚から入ってきた情報だけでも性欲が高まりセックスをしたいと感じますし、女性やセックスを連想させる音やにおいなどによっても興奮を覚えます。
ペニスの勃起(大きくなること)が男性の「興奮期」をダイレクトに現す象徴的な反応です。
また逆説的になりますが、男性の場合は性欲を感じていなかったとしても直接ペニスへの刺激(なでる・しごく)が加わることでもペニスは勃起します。
男性器側の反応から性欲が高まるのも男性特有といえます。反対に女性は物理刺激で性欲に火がつくことは少なく、愛情やムードによってはじめて性的興奮をおぼえる傾向にあります。
2.「高原期」
勃起したペニスに対して刺激が加わると、垂れ下がっていた陰のう部分が持ちあがります。
ペニスの先端部分からカウパー腺液と呼ばれる液体が出てくるこの段階が「高原期」です。
カウパー腺液は高原期に入ってから射精されるまでの間ずっと分泌され続けるもので、快感の強弱を現すものではないと言われています。
出る量には個人差はありますが、勃起時間が長ければ長いほど分泌量が多くなるのが一般的です。
カウパー腺液の役割は以下の3つです。
- 男性の尿道をキレイにして感染症を予防する
- 挿入時の摩擦を減らし快感を高める
- 膣内の弱酸性をカウパー腺液のアルカリ性で中和する
男性からカウパー腺液が出ている「高原期」は女性の膣内に挿入する準備が整った状態というわけです。
3.「オーガズム期」
女性の膣内にペニスを挿入し繰り返し動かすと男性の快楽はどんどん増していきます。
繰り返す摩擦の気持ちよさが限界に達すると、膀胱にある括約筋が緩まり、骨盤の筋肉がビクンビクンと一定のリズムで収縮をおこします。
そのリズムに合わせて尿道から精液が出ることを「射精」といい、これが男性のオーガズムです。
時間にしてたった数秒で急激に強烈な快感に襲われるのが特徴で、女性が感じるオーガズムとは大きく異なります。
一般的には射精で出る精液量は2~4mlと言われ、精液量と快感の度合いは比例するものではないと言われています。
「高原期」の段階から出続けるカウパー腺液には少量の精液が混ざっている場合があり、妊娠を希望しないカップルは挿入する前からコンドームをつけて避妊する必要があります。
4.「消退期」
オーガズムを迎え射精が終わり、1分もするとペニス内に多量に入り込んできた血液が引いて勃起がおさまります。
高原期の刺激で持ち上がっていた陰のうは下がり、ペニスは通常サイズに収縮。
これが「消退期」と呼ばれる最後の段階で、この後に”無反応期”と呼ばれる性的興奮が起こせない時間がやってきます。
ペニスが勃起したり性的反応が起こせない”無反応期”は加齢とともに長くなっていく傾向にあります。
単純な性機能の衰えよりも、全身の身体機能低下が原因である場合が多く見られます。
男性の心持ちとしては「いくつになっても繰り返しセックスがしたい」というプライドがありますが、体の自然な変化を受け入れてパートナーとの一回のセックスをじっくり楽しむのが男女ともに充実した消退期を共有する秘訣です。
「男性のオーガズムプロセス」まとめ
男性のオーガズム(絶頂)はとても単調に思えますが、実際にはこうしたプロセスを踏んで達しているわけです。
正しく知ることで勘違いによる妊娠やセックス時の誤った行動を避けることにつながっていきます。
女性と男性ではオーガズムまでの流れや絶頂の迎え方がまったく違います。
女性のオーガズムについて知ると同時に男性のオーガズムについても理解することが正しいセックスへの第一歩。
愛する男女がどちらもオーガズムを感じてセックスを楽しめるよう今一度性の基礎知識を深めてみてはいかがでしょうか?
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